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室町時代より600年続く古刹、「実照山 永巖寺」
歴史と縁起 永巖寺 本堂

曹洞宗「実照山 永巖寺」の歴史

寺伝によると、当地域の城主近藤利貞が応永元年(1394)に開いた曹洞宗天真自性(てんしんじしょう)派の寺です。 開山を機堂長応(きどうちょうおう)とし、師である天真自性を招請開山としています。 当時の山号は神越山。永享三年(1431)、城主近藤利春は山号を実照山と改め、存齢東椿を中興開山としました。 山門と秋葉大権現社殿の二棟は建築的特色から江戸時代の建立と考えられます。

県指定文化財:「虎の刺繍(絹本)」

天文二十三年(1554)当時の城主近藤利勝が、娘時姫の手づくり品を寄進したもので、「時姫十六歳のある夜、二頭の虎の夢をみて、その形を絹地に虎・竹・下草等色糸で刺繍した」という伝承が残されています。 下絵の様式や刺繍の方法に室町時代の特徴をうかがわせます。

虎の刺繍(左)虎の刺繍(右)

村指定文化財:「柱杖(鎌倉時代)」、「袈裟(鎌倉時代)」

日本曹洞宗の開祖である道元禅師が宋より帰朝の際持参したものと伝えられています。杖は黒飴色をし、表面には大豆粒位の数多くのいぼがあり鹿の角に似ています。 寺伝によると「道元禅師が宋の国で修行中、ある夜猛虎に襲われた。携えていたこの柱杖で立ち向かった処、杖が突然龍と化し虎を撃退できた」という伝承が残されており「虎払い柱杖」ともいわれています。 袈裟は、芙蓉山道楷禅師(どうかいぜんじ)から直弟子の証として道元禅師に与えられたと伝えられています。